水色王子とピンク姫



「春香。ファイト」


息切れしてるあたしの隣に、汗ひとつかいてない美由紀。


美由紀も頑張って走ろ?


でも、牢屋もだんだん人が入ってきたし、これはケイサツの勝ちだね!


あたしは勝ち誇った笑みを浮かべた。


……しかし。


「お前、俺がいること忘れてんだろ」


後ろに、雪佳がいた。


あれ!?起きたの!?


雪佳はあたしと適度な距離をとっていて、ちらっと牢屋の方を見た。


まさか……?


予想は的中し、雪佳は牢屋に向かって走りだす。


やばい!雪佳を止めなきゃ!


みんなの時と同じように、必死で追い掛けるけど差は広がるばかりで、あたしにも体力の限界が訪れた。