このコンビニは客が少ない。

夕方の5時からバイトに入って今が10時過ぎ、

今日寛至が接客したのはシュッとしたダンディーなおじいちゃん1人、いかにもなガテン系の作業服のおじさん1人 、黒と紫のスウェット上下のカップル1組である。

ただ寛至の性格上この売り上げ的に撤退してしまいそうなぐらいの客足がちょうどよかった。

いやむしろまだ少なくてもいいぐらいか。

寛至は本棚を整理しながら壁に掛かった時計をみた。

「あと2時間か…ダりぃ」