俺は“ごちそうさま”といい 弁当の箱を閉じた。 そして、 いつものセリフを言う。 「先生、好きなんだけど。」 ベッドの上に座り、 囁くようにそう言う。 「だ~め!! 生徒は生徒同士と 付き合いなさい! 冗談はやめなさい。」 先生は背中を向けたまま 少し怒り気味でそういった。 ・・・冗談じゃ、ねぇのに。 心の中でそう呟いた。 口には出さなかった。 冗談だと、 感じとるのも分かるからだ。