「ち!菊池!!」








「ん・・・あぁ?」



どうやら俺は
眠ってしまったらしい。




目を覚ますと、
同級生の男が

俺の名前を叫んでいた。





俺は目をこすり、
そいつに目をやる。



そいつは俺の目の前に来て
腰に手をやった。



「かわいこちゃんが
お前のコト呼んでるぞ?

モテ男はツラいなぁ。」




そいつはそういうが
全然“ツラい”とは

思っていなそうだ。




むしろ、恨めしそう。