ガチャ…


「優月ー、出来たよー!」


タケトさんが土鍋を持ちながら部屋へと入ってくる。


「あ、出来ちゃったんですね」


「どーゆう意味かな?」


「いえ!!なんでもないです!!」


うっかり口が滑った!!
てか、タケトさん笑顔だけど笑顔じゃないよ!!
目が笑ってないっ!


「優月」


「シズマサ…」


「無理しなくていい」


「あー…うん。大丈夫。食べるよ。せっかく2人が作ってくれたんだもん」


そうだよ。今思うと、タケトさんが料理してるとこ初めて見たし……王子だからやったこと無いんだよね。

私の為に作ってくれたんだもん!ま、不味くても頑張ろう!


「はい!優月」


「あ、ありがとうございます……」