「うぅ……英ちゃあ、ん?」 「英斗?」 何故か下を向いて固まったままの英斗。 「…優李」 「あ?……ああ、」 ま、今日は英斗の為に動いてやるか。 「おい笑」 「な、何?」 「俺帰るわ」 「え!!何で!?」 目が帰るなと訴えている……。 笑も勘が鋭くなったな。 でも、 「お呼びだしがかかってんの」 さっきから震えっぱなしの携帯を笑に向けて、笑顔を浮かべた。 「え、ちょ、優李〜……」 恨みがましい声を聞きながら、俺は英斗の部屋を出た。