笑は相変わらず直ぐに英斗に泣き付くんだな。
そんなことを考えていたら、ふと何かが違うことに気付いた。
いや、何がって言われるとよくわかんねぇけど、こう、……2人の空気?
……ふ〜ん?
「なあ」
「何だ?」
「…お前ら付き合ってんの?」
ピキーンっ
その音がピッタリな感じで2人は固まった。
「え、まじ?」
「いや、ちげぇよ」
「そそそ、そうだよ!まだ!」
「「え……」」
「え?」
「笑、まだってことは……」
「…………………っ、ちちち、違うよ!そういう意味じゃくて!」
固まる英斗。
テンパる笑。
楽しむ俺。
なんてカオスな空間なんだ。


