「しししし、シズマサ!?」
「なに?」
「なにすっ…!ちょっと…近付かないでよ!!」
「……いい度胸だね、優月」
「はわっ!ちがっ…いや違わないけど!!」
わたわたと効果音が付きそうなくらいに慌てる優月。
……面白い。
「…っひゃあ!」
優月の腰に手を回して引き寄せてそのまま口付ける。
「…っ……ん」
今度はすぐに離す。
「うぅ…しずまさあ……」
「なに?」
「なにって……」
物足りなさそうにする優月。
でも今日はここまで。
さっき近付くなって言われたし。
ちゃんと躾なきゃ、ね?
「じゃあ、俺はもう上がるから」
「え!」
「優月ものぼせないようにね」
浴室を出るときにそう言い足して。
「し、シズマサのバカー!!」
その声は小さな浴室に響き渡った。
END


