「もー、満月は世界一可愛いよ」
……うん。満月は可愛い。
でも、そろそろ手持ちぶさたになってきたから。
「にゃっ!?し、シズマサなに?」
「んー、別に」
少し離れていた優月をグイッと引き寄せた。
………。
「ひゃあっ!ちょっとシズマサ!!」
「なに?」
「なにじゃなくて、何でキ、キスするの?」
「優月の顔、赤い」
そう言ったらますます赤くなった。
「誰のせいよっ!」
「さあ」
「シズマサが首にキスするからでしょうが!!」
「んー」
「っ!しずまさぁ…」
また同じところに唇を寄せたら、涙目になる優月。
「優月……」
優月をこっちに向かせ、今度は顔を近付ける。
「ま、待って…満月が……」


