カポーン…


そんな効果音がぴったりのこの状況。

正直カポーンって何の音かは知らないけど。


目の前には満月。と戯れる優月。


俺に背中を向けて、満月と遊んでいる。


「にゃー…やっぱり満月は可愛いにゃー」


優月は物凄く猫好き。前に犬派か猫派か聞いたら断然猫だって。

まあ、犬も好きって言ってたけど。…大型犬が。


「ね、シズマサ。何で猫ってこんなに可愛いのかな!」


「さあ…」


「もー。そんなの猫ちゃんだからに決まってるじゃない!」


意味不明すぎ……。猫だからってそのままじゃん。

しかも俺に聞いたのに優月が答えてるし。


「…決まってるんだ」


「勿論だよ!」


…まあ、いっか。

楽しそうな優月の笑顔を見てたら、何でも良くなってきた。