「シズマサー!!ちょっといい?」


私は浴室の扉からシズマサに声をかけた。
もちろんシズマサは入浴中。


「なに?」


「あのね、満月も一緒に入れてくれない?」


最近入ってなかったから、真っ白の毛が薄汚れてきていた。


「ん、いいよ」


「よかった。じゃあちょっと入るね」


私はそう言って扉を開ける。
……入浴剤は入ってるよ!
しかも白色だからね!?
そこんとこ誤解しないよーに!!


「はい。お願いね」


私はシズマサに満月を渡す。

そして戻ろうとしたその時…

「あ、」

ばっしゃーん!!


「…………は?」


一瞬何が起こったかわからなかった。