「気持ちいい?」
「にゃーん」
「ん、かわい」
上気した頬
濡れた髪
ほんのり赤い体
立ち込める湯気
目の前の極上イケメン
カポーン
わたくし優月…
絶 賛 混 浴 中 !
しかしながら山奥の秘湯でもなければ人気の温泉でもない、ここは普通に家のお風呂。
「ほら優月、にゃんこ」
「にゃっ」
「はうっ…!!」
その大して広くもなければ狭くもない浴槽に入っているのは猫と悪魔と人間という何ともカオスなこの空間。
なにゆえこの状況になったかというと、遡ること数十分。
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