「優月……俺遊園地行ってみたい…」


「……へ?」





そんなシズマサの一言からやって来ました、某ネズミ王国。


「人間…多すぎ……」


げんなりした様子のシズマサ。
でもまあ仕方ない。シズマサは人混みが苦手だから…


「大丈夫?」


「ん」


思ったよりも平気そう。


「ねぇ、シズマサ。どうしていきなり遊園地なの?」


「コーヒーカップ」


「……はい?」


「噂のコーヒーカップとやらを見てみたかった」


至極真面目に言ってのけるシズマサ。

その噂はどこで流れてるんですかね……


「クスッ…じゃあコーヒーカップへ行きますか」


「ん」


心なしか嬉しそうなシズマサを見ると私も嬉しくなる。