タケトさんは暫くモグモグと口を動かして味わった後、徐に飲み込んで言い放った。
「我ながら美味しい」
ってさ。カッコ超いい笑顔でカッコ閉じる。
「は?」
あれを美味しい……だと?
我ながら失礼だとは重々承知。
しかしながらアレを美味しいとは正直タケトさんの舌を疑わずにはいられない。
「し、シズマサ。はい、あーん」
「ん、」
シズマサにもお粥モドキを食べさせ、反応を見る。
そしてこう言った。
「それほど不味くない」
ってね。カッコ何時もより顔色がいいカッコ閉じる。
その時優月は思わずにはいられなかった。
(ああ…そういえばこいつら悪魔だったんだ)
それなら味覚がおかしくても仕方ないと自分を納得させた優月だった。
後日、悪魔パワーか何なのか。優月の熱は下がり風邪は完治しましたとさ。
END


