「ど?」
「んー……モグモグ」
味がしな…「…ゴホッ!」
…い訳がない!
不味っ!なにこれ!
予想通りというかもはや予想外。
熱くて味がしないと思ったら突然襲ってきた刺激臭。
さっきはニンニクの匂いだったのに……え何、もしかして唾液と何らかの化学変化おこしたの?流石悪魔だね。よく冷蔵庫の中の食材だけでこんな兵器を造り出せたもんだ。
何て思ってる間にもゴホゴホと咳き込み続ける。
「優月、水」
シズマサは水を手渡してくれる。
その水を一気飲み。
「……っ…はあはあ」
「優月大丈夫?」
タケトさん……
「大丈夫なわけあるかぁぁあ!」
「あはは!ごめん!俺、お粥って見たことも食べたことも無かった!てへっ」
それでよくあそこまで近づけたな!味は終わってたけどね!
「タケトさん…味見しました?」
「してないよ?」
「ちょーっと自分で食べてみて下さいよ」
「ほら、あーん」とレンゲをタケトさんの口元へと持っていくと、タケトさんはパクっと食べた。
「どうです?」


