十人十色~君の声を聞かせて~









「……ヤなこと思いだした。1時限、いかないから。そういっといて」









「え?」












横井にそういって、わたしは保健室に向かった。
























「先生、具合悪いんで休んでいいですか」








「あら、薪城さん。珍しいわね」









保険医はそういって微笑んだ。












余計なこと詮索しない、この人は楽で好き。







黙ってベッドのほうに誘導してくれた。