十人十色~君の声を聞かせて~







「しょうがないな……ホラ、目、つぶれ」









「……ん」












目を閉じたとき、俊正のぬくもりがわたしの唇に伝わった。











いい子、よくできました。













わたしはそのままベッドのあるほうへと後ろ歩きで下がった。













ベッドのところでわたしが後ろへ倒れると、ちょうどわたしが俊正に押し倒されるカタチになった。