十人十色~君の声を聞かせて~







「どうしたんだ? こんな時間に……」










「ううん。ただ、寂しくなっただけ」













「…………は?……」








「ねぇ俊正。わたしにキスしてよ」













わたしの突然のお願いに、俊正は目をまるくした。












「いきなりどうしたんだよ……」













「いいから。キス、して?」















あの女にもしてたんだから、わたしにだってできるよね。








だってわたしはあなたの彼女だもん。