ひとりで落ち込んでいると、 「……貸せよ」 「へ?」 俊正がその指輪を取った。 そしてそのまま会計へ。 それからすぐに俊正はわたしのもとへ戻ってきた。 「はい、プレゼント」 「……は?」 袋に包まれた、イチゴの指輪をわたしに渡してそういった。 「……俊正ぁ……」 「ん?」 「ありがとッ!」 そういってわたしは俊正に抱きついた。