わたしは突然、抱きしめられた。 おんなじクラスの……確か……佐藤理雄? わたしは基本、男子の名前は覚えない。 だって嫌いだから。 何考えてるかわかんないし。 精神年齢低いし、お子ちゃま染みたことしかできないし。 とにかく、物心ついたときから、『男』という存在を認められなかった。