Escape from the DEAD

要は手を休めない。

振り下ろした木刀を今度は横薙ぎに振り、真横のゾンビの側頭部を殴打!

殴られたゾンビは吹っ飛び、壁に頭部を強かに打ちつけて崩れ落ちた。

壁一面にベッタリと残る血痕が、激突の激しさを物語る。

「いける…!」

要は会心の笑みを浮かべていた。

武器さえ…木刀さえあれば、要も十分に戦力になる!

その背後を。

「油断は禁物だぞ」

接近してきていたゾンビの横っ面に、紅が蹴りを叩き込む。

床に薙ぎ倒されて頭がひしゃげるゾンビ。

「だが」

要と背中合わせに立ち、紅は笑みを浮かべた。

「その調子だ。相手は既に死んでる。遠慮なくぶん殴ってやれ」