「さぁ、行こうか」

先程までとは違い、紅は階下へと降りる合図を送る。

「ここを降りれば学園の外までもう少しだ。油断するなよ、相沢に来生」

『甘ちゃん』『クラス委員』から名字へ。

それは紅が二人を本当に認めた何よりの証だった。