Escape from the DEAD

教師の避難指示など聞く耳持たない。

生きたまま人を食らう化け物を目の当たりにし、生徒達は各々好き勝手に逃げまどう。

友人を、先輩を、後輩を押し退け、突き飛ばし、引き倒し、我先にと教室を、校舎を出ようとする。

結果出口入り口を問わず人が殺到し、満足いく避難ができなくなる。

結局すし詰めの状態のまま、次々と生徒や教師はゾンビの餌食となった。

最初はほんの少数だったのかもしれない。

だが僅か一噛みされるだけで伝染する感染症のように、ゾンビは瞬く間に校内に溢れ返った。

昼になる頃には、まともな人間とゾンビの数は逆転していた。