Escape from the DEAD

階段下のゾンビがほぼ全滅する頃。

「二階堂先輩!」

箒を両手で握り締めたまま、芹が怒鳴り声に近い声で呼んだ。

「何だ」

あれだけの立ち回りをしたにもかかわらず、呼吸を乱していない。

紅は同じ高校生とは思えないほどの身体能力だった。

「先輩一人で先行しすぎです!何かあったらどうするつもりなんですかっ?」

要に協力するように諭されたばかりだ。

芹は紅の行動をたしなめる。

上級生であっても物怖じせずに発言する辺り…。

「流石はクラス委員だな…優等生な事で」

紅は芹を鼻で笑った。