Escape from the DEAD

強い。

喧嘩慣れしている紅は、たった一人で、しかも素手のままで次々とゾンビを始末する。

だがその行動は自分本位。

要や、逃げ出してしまった芹の事を気にかけている風ではなかった。

「二階堂先輩!」

「うるさいな」

ゾンビ達をあらかた仕留めた所で、紅はようやく返事を返す。

「一人で逃げたなら放っておけばいいだろう。私はあのクラス委員の面倒まで見てやるつもりはない」

表情一つ変えずに言ってのける紅。

それは、芹に今後万が一の事があっても関知しない。

そう言っているかのようだった。