慌てて制服のポケットに手を入れ、7.62ミリ弾を取り出す。

気が焦る。

ゾンビはそこまで迫ってきているのだ。

早く…早く弾薬を装填しないと…!

昨夜の練習ではスムーズに装填できたというのに、狼狽するせいか、芹はなかなか弾薬を詰める事が出来ない。

「あっ…!」

震える手から弾薬が零れ落ちる。

足元に落ちたそれを拾おうとするも。

「っっっっ!」

その弾薬を、接近してきたゾンビの足が踏みつけた。