Escape from the DEAD

相当な数だ。

この大渋滞で逃げ場もなく、為す術なく食い殺された人々の変わり果てた姿。

彼らは要達にも同じ末路を辿らせようとにじり寄ってくる。

「こっちだ!」

紅が車のボンネットに駆け上がり、渋滞する車の上を走った。

要が後に続き、芹に手を貸す。

ゾンビ達は大きな段差をよじ登るという知能は持たない。

高い場所に上がれば何とかやり過ごす事もできる。

足を掴もうと伸ばしてくるゾンビの手をバットや木刀で払い除けながら、三人は車の上を移動する。

…見る見るうちにゾンビの数は増えていく。

あっという間に数十、百近くになっていた。

「どうするのっ?このままじゃ逃げ切れないよっ!」

芹が拳銃でゾンビの頭を撃ち抜くものの、一体二体倒した程度では焼け石に水だった。