Escape from the DEAD

外は完全に夜の帳に包まれている。

闇の暗さに目が慣れていない事を気にしつつ、要達は階段を下り切る。

降りた先は一般道。

ちょうど大渋滞の真っ只中だった。

が…。

「待て、おかしいぞ」

紅が木刀を構える。

これだけの渋滞の割に、人の気配が感じられない。

並んでいる車はエンジンがかかったまま。

ヘッドライトもつけられたまま。

しかしよく見れば車のフロントガラスやリアガラスは割れ、車体に夥しい量の血がこびりついている。

「もしかしたら…」

不穏な気配を感じ取ったのか、芹もポケットから拳銃を取り出した。