日暮れ前。

要達を乗せた軽トラが停車する。

場所はコンビニの前だ。

といってもこの混乱の最中。

店内には客はおろか、店員さえ存在しない。

「二階堂先輩?」

荷台の方から要が声をかける。

「学校でも昼飯を食べていないし、ずっと逃避行を続けてきたんだ。時間的にも晩飯時だしな」

紅が運転席から降りた。

「少し休憩にしよう」