Escape from the DEAD

「わかったよ」

小さく溜息をついて、要が頷く。

「俺が下の階に降りて、様子見がてら食料があれば手に入れてくる」

「相沢君!?」

驚いたように声を上げる芹。

彼女のポニーテールが不安を表すように揺れた。

「何馬鹿な事言ってるの!ここに逃げ込むまでに下の階の状況見たでしょ?危険なのよっ?」

「おい来生さん!余計な事言うなよ、本人が行くって言うんだから行かせりゃいいんだよ!」

制止しようとする芹を、別の生徒が止める。

「……」

その様子に構う事なく、バリケードの方へと歩いていく要。

屋上のドアを開けた向こう側にバリケードは作ってある。

それを乗り越え、一人階下に降りるつもりだった。