Escape from the DEAD

誰かが、遂に言ってはならない事を言った。

「そんなに言うんなら、お前がバリケードの外に行って食料手に入れて来いよ」

たった一人が危険を冒して、多くの人間を助ける。

理に適っているように見えて、悪魔の囁きだった。

追い詰められた時、人間は本性が出る。

「そりゃあいい!いいアイデアだ!」

「啖呵切ったんだからお前行って来いよ!」

「言うだけ言っておいて、まさか自分は行かないなんて言わないよな!」

口々に要に対して突きつけられる、罵倒にも似た言葉。

皆、自分が危険を冒すのは嫌だ。

自分が生き残れるのならば、誰か別の人間を身代わりに差し出す。

誰も彼らを責められない。

死にたくないのは皆同じなのだ。