「いましたか?先輩」

少し離れた場所から要が叫ぶ。

「……」

紅は無言で首を横に振った。

市街地。

要と紅は、はぐれた芹を探している。

既に他の生き残りの市民は殆どがどこか別の場所に避難している。

避難といっても、安全な場所などもうどこにもありはしないが。

とにかく別の場所に逃げている。

ここでうろついているのは要達と、新鮮な肉を求めているゾンビだけだった。