ってかからかってる場合じゃなかった……



「ってかさ、お前どうすんだよ?昨日、唯が気絶した後、お前の親父さんに会ったんだけど、ものすごいぷっつんきてたぞ……?」




唯は、ものすごく困った顔をしてた。

さすがに、自分でももう、帰れないことぐらいわかってるんだろうな……



『ここ、住む?』

気がついたら、もう口走ってた。家の事情で困ってる唯をほっとけなかった

『………へ?』

『どーゆう事情かは知らないけど、家には戻れないんだろ?』


『そりゃそうだけど…「じゃあ決定ー」




『いやいや、仮にここに住むにしても私、お金持ってないし……』



俺はまた唯をからかいたくなって、唯の手を引っ張って顔を近づけた

「じゃあ身体で払って?」


みるみる唯の顔が赤くなっていく





「プッ、ブハハハハ!冗談だから〜〜!唯、顔真っ赤〜もぅ最高ww」



『じ、冗談だったら言うなぁ!今、一瞬ものすごく焦ったんだょ!?』



「わりぃわりぃww」


「まぁ、ともあれだ。俺様を誰だと思ってんだ!お金の心配はいらねぇから



一応俺は高橋財閥の一人息子だ
お金ぐらい、どうにでもなる



「そのかわり、家事頼むわ〜」


『ごはんとか、洗濯とかってことだよね?』


「おう、頼むわぁ〜」




「それは、まあいいとして買い物行くか〜いろいろ足りないだろ」


『うん』







自分では、気がついてなかったのかもしれないが、俺は唯と、一緒にいることで心を満たしたかったのかもしれない。