俺達が成長して、小学生になったぐらいからだった

弟の青葉は俺と比べて何かと成績などが優れていた

弟が功績を残すたびに

お兄ちゃんなんだから……お兄ちゃんなのに……

と比べられるようになった

それが俺にはとても窮屈で気にくわなかった

俺は小学生を目処に努力して弟より優れようとした


中学生あたりになると、成績なども上の中ぐらいまで上りつめた



そんな、ある日のことだった。両親が離婚することになった

理由は親父の浮気らしい……


その夜、俺はトイレでふと目覚めた。

リビングを通ると荒々しい声が聞こえてきた。



『青葉はあたしが育てるので、あなたは日向を育てて下さいね』

『なんで、俺が日向の面倒をみなけりゃなんねぇんだ!俺には高橋財閥の跡取りが必要なんだぞ!』


『あなたが浮気をしたんでしょう?その分のツケがまわってきたんだわ』


…………ツケ?

俺を育てるのがそんなにいやなのか?

……なんで?
俺が何かしたのか?
俺が何したっていうんだ………



回りが青葉と比べるから、負けないように頑張ってるのに、俺の何が悪いってんだょ………