その日。
あたしは竜哉くんと
話さなかった。
家帰って夜の11時すぎに
竜哉くんから
"今日ごめんね"
ってメールが来た。
ごめんって何?
あたし今
竜哉くんが分からない。
あたしは部屋で半泣き
になったまま寝ていた。
次の日
学校に行っても
竜哉くんは
昨日と違う。
なんか
ちょっと変。
竜哉くん
いつもより暗い。
あたしと竜哉くんは
お昼を過ぎても
話して無かった。
『竜哉さ
雍羅と何かあったわけ?』
と、休み時間
教室中に響く声。
話しているのは
斎藤 弘樹
サイトウ ヒロキ
弘樹はクラス1の
元気な男の子。
『ねぇ?聞いてる?』
と竜哉くんに
聞いてくる弘樹。
ぇ
なになに
どうなってんの?
やっぱ竜哉くん
怒ってるよね
あたしのせい
だよね、
どうしよう。
竜哉くん
何って言うのかな
やばい
あたし泣いてる。
無理だよー。
教室でようかな、
っと思って
自分の席からたったとき
竜哉くんに手を
捕まれた。
ぇ〜

