「おい。お前ら何度いえば分かるんだ」


「…ったく、うるせぇんだよ」


「会長は厳しすぎんだよ」


「いいから……」


「あ?」


「何だよ」


「いいから早くそのピアス外せぇ!」


あたしは月城南高等学校の生徒会長を務めている藤倉 瑠李。


ここの学校の非行の悪さに頭を抱えている。


そして何よりここの学校は男7女3の男子が多い学校。


あたしはとにかく男が嫌い。


理由なんてない。嫌いだから嫌い。ただそれだけ。


「藤倉~。今日も頑張ってるねぇ」


そう言ってあたしの肩に後ろから手を置いてきたのは学校一のモテ男の聖。


こいつは最近、妙にあたしに関わってくるストーカー。


「うるさい。あたしに触るな」


あたしは聖の手を払いのけて生徒会室に入った。


「ねぇ会長ってさ、強そうに見えて実はМだったりしない?」


「…何が言いたい。ってか、何でお前が生徒会室に入って来てんだ」


「会長がツンデれだったら俺凄く嬉しいのに」


そう言いながら聖はあたしの座ってる、目の前の机の上に座った。


「おい、聞いてるのか」


「まぁ俺はどんな会長でも好きだけどね」