「っひゃあっ!くすぐったいっ!」



真紀は足をキュッと引っ込めて、俺の人差し指から逃れた。



「あ、ゴメン」



何してんだ、俺は。

これじゃあ、雰囲気ぶち壊しじゃん!


真剣に!真剣にぃ!


俺は首をブンブンと横に振って、ふうと息を一つ吐いた。


俺は真紀の隣に寝ころんだ。

薄ぼんやり見える真紀の顔。



「なんだか、智の顔いつもと違う感じに見える」



「そりゃあ…だって…今からする、んだし」



「やだっ…なんか恥ずかしい……」



「俺だって恥ずかしいよ。俺…初めてだからさ」



「え!?そうなの?」



真紀が驚いたように俺を見つめた。