「真紀ちゃんがくすぐったがりなら、それを認めてじゃれ合うエッチだっていいんじゃねえの?」
「は?じゃれ…あう?」
「うん。逆にそういうエッチの方が俺は好きだけど」
「……そうなんだ……」
「そうなんですよ。いいじゃん、楽しいエッチ」
大は箸をおいて、湯のみのお茶を飲み干すと、
「頑張れよ、童貞」
と言って席を立った。
「はあぁああ……」
俺はため息と同時に、机の上に顔をゴトリと落とした。
「つぅか、じゃれあう…やり方しらねえし」
童貞で、ノーマルエッチのマニュアルしかしらない俺には、めちゃくちゃレベルが高いんですけど。

