「もう、やだぁ……」

愛の涙まじりの声が響く。
皆思いは同じだった。

もう嫌だ。帰りたい。

そんな思いに反して、放送は流れた。

―『10分が経過致しました。これで、休憩時間は終了となります』


ゲームはまだ序盤。
全員が、悪夢の渦に飲み込まれていくことになる。