「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」
ガシャ…ン…
さっきまで目の前で動き、話しもしていた桃香。
そんな桃香が…
今は血まみれで横たわっている…
両腕は体から引き離され、無惨な姿となって。
顔は、涙や汗、よだれなどでぐちゃぐちゃになっていた。
ふわふわの栗色のくせっ毛も、汗でびっしょり。
いつもの可愛い桃香の面影は、もはやなかった。
最も、桃香をそんな姿にしたのは、他でもないこの自分なのだけれど…
目の前にある光景が、自分が友達を殺したという現実を突きつけていた。
目の前の桃香が、
飛び散った血や肉が、
握っているチェーンソーが、
自分に着いた桃香の血が…
自分のしたことは、すべて夢だったみたいで。
さっきまでの自分は、本当は自分じゃないみたいで。
目から涙が溢れてきた。
それを拭い、そのまま両手で顔を隠す。
見たくない。
目の前の事実を、見ていられなくなった。
誰か、嘘だと言って………

