ガシャ…ン…
「さくら…?」
無表情でチェーンソーをしっかり持ち直すさくら。
「ごめんなさい。桃香…」
思いもしなかった答えが返ってきて、驚きを隠せない桃香。
まさか、さくらが自分を殺そうとしているなんて…
正直桃香は、さくらは自分を殺さないと思っていた。
皆の妹のようなキャラで、可愛がられてきた桃香。
自分を殺す子なんていないと思っていた。
「やだ、さくら…じ、冗談…でしょ?」
「ごめんなさい、桃香…私…死ぬのは怖い!」
そのとき、さくらが持っているチェーンソーに気づいた。
結構な大きさなのに、どうして気がつかなかったのだろうか。
あれが自分の腕を切断するための道具かもしれないと気づき、血の気が引く。
―本気だ。
さくらは自分を殺そうとしている!
そう悟った桃香は、さくらを避けつつ教室から飛び出した。
「い、いやぁ!!!!」
―ガタガタガタッ!
机につまづきながらも、必死で教室から出た。

