「ん?なんだこれ…」
倒れた大輝の机から出てきた物体を、悠也が拾い上げる。
それは、白いプラスチック制で出来た丸く平べったいプレートだった。
それには、大きく黒い文字で【1】と書かれていた。
「……ナンバー…プレート…?」
裏返すと、中心に"ばばだいき"と書かれていた。
プレートの下の方には、小さな文字で"ナンバープレート"と書かれていた。
「もしかして…!」
何かひらめいた悠也は、自分の机の引き出しの中を探りだした。
「あっ!俺の引き出しにも同じやつが入ってる!」
それを聞いて、絵里も自分の机の中を見た。
「あっ…あたしも入ってる!」
「私の机にもあった!」
「俺の机ん中にもだ!」
続いて、愛、真一の机の中からも同じようなものが見つかった。
「もしかしたら…全員の机の中にあるのかも!」
絵里がそう言うと、他の5人は、「見てくる!」と言って自分たちの教室へ行った。
「ピエロがいたらすぐ逃げろよ!」
悠也の声を後にして。