主催者の煽りが効いたのか、大輝はカタカタと震えながら、おぼんに乗ったペンチを取った。 大輝がちゃんと取ると、男はおぼんを左脇に挟み、そのまま静かに去っていった。 大輝をここへ連れ戻した2人の男も、玄関から出ていった。 自分の持ち場に戻るのだろう。 黒スーツの男たちは、すべての動作が丁寧だった。 ドアを開ける動作、歩く姿勢、何気ないことなのに、一つの乱れもない。 あの奇妙な仮面さえなければ、どこぞの執事にでも見えそうだ。