おぼんを持った男は、大輝の視線に合わせるようにしゃがんだ。 この男は全くしゃべらない。代わりに、主催者が短く言った。 『さぁ、どうぞ』 と、中々受け取ろうとしない大輝を促すように。 しかし、大輝は顔をひきつらせすだけで、動こうとしなかった。 いや、動けなかったのかもしれない。 そんな大輝に苛ついてきたのか、 『馬場大輝様。受け取らないと、ペナルティーが出来ませんよ。ペナルティーが出来なければ、その代償としてあなたの命を頂くことになりますが』 と、今度は煽るように言った。