【完】4月1日の恋

でも時計の針はもうあと少しで、12時をさそうとしていた。



しばらく、沈黙が続いた。



長い長い沈黙だった。



隆が何考えているのか、読み取れない。




「ごめん…変なこと言って」



「え?お前、今の…嘘だよな…?」



隆は不思議そうな表情であたしにそう聞いた。



どうしよう…なかったことにしようか。



悔しいけどね。