【完】4月1日の恋

告白、してみようかな。



後悔だけはしたくないし。


たとえ後から嘘にすると言っても、さすがに少しは緊張するけど…



「あのさ…隆。隆は気づいてないかもしれないけど、あたし…隆のことずっと好きだったの」



隆は一瞬、目を見開いた。



そしてニコッと笑って


「お前…最後の最後で…衝撃的…な嘘、ついてくれるな…」


と壁にかけてある時計を指差して言った。



違う…



違うんだよ…。



あたしは本気で言ってるの。



まさか最初から嘘だと思われるなんて思ってなかった。