最悪…。
「ただいまあ」
「おっかえり♪あれぇなんで無事なのぉ?」
沙希ちゃんがアタシをじろじろ見てくる。
「無事…?無事なんかじゃないよ!アタシのお小遣いが減っちゃうんだから!」
「は?何されたの?」
澪ちゃんが心配して聞く。
「実はね…」
――。
「ふーん。それも可哀想ね、ドンマイ」
澪ちゃんはまるで他人事だ。
「だって他人事だもの」
アタシの心を読みとったかのように返された。
「わあああん;;;」
「そういや聖夜午前ティー愛してるからね♪」
なんて沙希ちゃんのんきに言う。
「って、沙希ちゃんあいつと仲いいの?」
「うん♪家隣の幼なじみだもん☆」
沙希ちゃんウインク。
可愛い~(´ω`●)
「…ってか!そしたらお願いしてよ!クリーニング代で勘弁って!」
「ええ~…。しょうがないなあ…。じゃあ放課後一緒に言いに行こうね♪」
「え、アタシも行くの?!」
「当たり前だぉ?もち澪たんもね♪」
「え、私も?」
沙希ちゃんは小悪魔…、悪魔だ。
「唯がついていくのはわかるけど、どうして私まで行かなきゃいけないの?」
「だあって、澪たん今日彼氏と約束あるでしょ?沙希、澪たんの彼氏見たいもん☆」
「…」
「と、いうことで♪今日は沙希の家で遊ぼおね♪」
沙希ちゃんはどんどん話を進めて、放課後は沙希ちゃん家で遊ぶ事になった。

「あの~…」
「ONO!」
何故かアタシ達は沙希ちゃん家でONOをやっている。
「沙希、用事済ませたらアタシ帰りたいんだけど…」
澪ちゃんが呆れる。
「ええ~!もっと遊ぼおよ!それにもうすぐ来るし!祐君も遊びたいよね~♪」
澪ちゃんの彼氏、笹原祐(ささはらゆう)。
高校2年生で、アタシ達より3つか4つ年上だ。
「うんそうだね♪沙希ちゃん可愛いし面白いし」
「祐…」
「え、あ!ごめん冗談!ね?俺は澪一筋だよ?」
このバカップル…。
目の前でイチャつきやがってえ!←オヤジ
でも、憧れるぅ♪
「でも、はやく交渉しに行きたいんだけど…」
「ん~?もうそろ来ると思うよぉ?」
さっきから沙希ちゃんの言ってる意味がわからない。
すると。
「うーっす沙希。午前ティーある?」
この声…。
亘理聖夜!