水曜日の彼女


 帰りの電車内でチカの事を考えてた。


 昨日の悪友2人とアキラの言葉は間違いではないかもしれない。


 普通、気がない男に対してあんなに気を遣う事をしない。

 そしていつも一緒にいて楽しかったり自分を思ってくれる子と付き合う事は単純に考えて当たり前の事なんだ。


 どうして今まで気付かなかったんだろう。

 見た目も誰が見ても申し分ないし。


 …水曜の彼女はきっと憧れの存在だったんだ。

 よくあるよな、手の届かなそうな年上の女性に惹かれるって。


 自分で言い聞かせ目を閉じた。


 そしてそのまま眠りについて電車に揺られていた。