「おわわわわっっ」
『?』


「~っ!ちょっと来て!!」

『へ?わぁ!』


ちょちょちょちょ
手っ!!
なんでつないでんのっ

繋いでるって言うか
圭一が私の手掴んでるっていうか

そのまま引っ張って
どっかに向かって走ってる


やばい
私今絶対顔真っ赤だ…


とか思ってたら圭一が止まった

『はぁ、いったい…なんなの…』

「ごめんって」

『あんたねぇ!…!?』

息が正常になって
顔を上げると猫…がいた


『ど、どうしたの、この猫!!』
「可愛いだろ?さっきダンボールに入っててさ」

『拾ってきたの…?』
「だって!可愛いそうだろ!?にゃーにゃーないてたし」


圭一は優しい
困ってる子がいたらすぐ助けるし
猫にクッキーあげるし

『圭一の…ぅ…ぃ…』
「ん?なんて?」

『…っ圭一のそういう所嫌いじゃないって言ったの!』

「サンキュっ」

そういって圭一は私の頭を撫でた