「…んっ……ちゅっ…」


唇を重ねるとまた体の熱が上がる。
くったりとした亜子の体を清めて寝かせた。


腕の中にいる温もりについつい顔がにやける。
大好きという気持ちが溢れて、ぎゅっと力を込めて抱き寄せると既に半分夢の中へと旅立った亜子が声を洩らす。


「ん……よぉ……………だぃすきー……」



またそうやって俺のことを虜にさせる。
可愛い唇に優しくキスを落とし、絶対に手放しやしないと誓って瞳を閉じた。


その日見た夢は、なんだかとても心地いいものだった気がする。
うまく言えないけどとにかく俺は幸せ者だと感じた。